
足利市で意外と多い「リム打ちパンク」とは?原因や防ぐ方法を整備士が解説
2026年07月26日 18:15
足利市で意外と多い「リム打ちパンク」とは?原因や防ぐ方法を整備士が解説
「自転車がパンクした」と聞くと、ガラスの破片や釘が刺さったことを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際にはパンクの原因は一つではありません。
タイヤの摩耗、空気圧不足、異物が刺さる、バルブの劣化など、さまざまな原因があります。
その中でも、**実は比較的多い原因の一つが「リム打ちパンク」**です。
「リム打ち」という言葉は聞き慣れないかもしれません。
ですが、
段差を越えた瞬間に「パン!」という音がした
縁石を乗り越えたあと、急に空気が抜けた
特に何かを踏んだ記憶がないのにパンクした
このような経験がある方は、リム打ちパンクだった可能性があります。
MIDORIでも、パンク修理をご依頼いただきタイヤを確認すると、異物ではなくリム打ちが原因だったケースは珍しくありません。
今回は、自転車整備士として実際に多くの修理を行ってきた経験も交えながら、リム打ちパンクとはどのようなパンクなのか、原因や特徴、防ぐ方法まで詳しく解説します。
パンク修理の料金や、修理とチューブ交換の違いを先に確認したい方は、こちらの記事もご覧ください。
リム打ちパンクとは?

リム打ちパンクとは、タイヤの中に入っているチューブが、ホイールのリムと路面の間に強く挟まれることで起こるパンクです。
通常、タイヤの中の空気は、路面から伝わる衝撃を吸収するクッションの役割をしています。
しかし、空気圧が不足しているとタイヤが大きく潰れ、衝撃を吸収しきれなくなります。
その状態で段差や縁石を勢いよく越えると、タイヤの中にあるチューブがリムと路面の間に挟まれ、穴が開いてしまいます。
これが「リム打ちパンク」です。
釘やガラスなどの異物が刺さっていなくても起こるため、「何も踏んでいないのに、どうしてパンクしたのだろう」と疑問に思う方も少なくありません。
なぜ「蛇咬みパンク」とも呼ばれるの?
リム打ちパンクでは、チューブに2つ並んだ穴が開くことがあります。
その穴の形が、ヘビに噛まれた跡に似ていることから、
「スネークバイト」
「蛇咬みパンク」
とも呼ばれています。
実際にチューブを取り外して確認すると、異物による一つの穴ではなく、近い位置に二つの傷や穴が確認できることがあります。
ただし、必ず二つの穴が開くとは限りません。
衝撃の強さやチューブの状態によっては、一か所だけが傷ついていたり、線状に裂けていたりする場合もあります。
そのため、穴の数だけで判断するのではなく、タイヤ内部の異物やリム、リムテープの状態まで確認することが大切です。
リム打ちパンクが起こる主な原因
リム打ちパンクの大きな原因が、タイヤの空気圧不足です。

空気圧が低くなるとタイヤが柔らかくなり、乗車時に大きく潰れるようになります。
その状態で段差へ進入すると、タイヤのゴムと空気だけでは衝撃を受け止めきれず、内部のチューブがリムに強く押しつけられます。
実際に修理へ伺った際、
「最後に空気を入れた時期を覚えていない」
「タイヤが少し柔らかいと思っていたが、そのまま乗っていた」
というお話を聞くこともあります。
自転車のタイヤは、穴が開いていなくても自然に少しずつ空気が抜けます。
そのため、見た目では問題がなさそうでも、空気圧が不足している場合があります。
なお、空気を入れてもすぐに抜ける場合は、リム打ち以外の不具合も考えられます。
▶︎【関連記事】自転車の空気がすぐ抜ける原因は?パンク以外の可能性も解説
2.段差や縁石への強い衝撃
歩道へ乗り上げるときや、道路のくぼみへ入ったときなど、タイヤへ強い衝撃が加わるとリム打ちパンクが起こりやすくなります。
特にスピードを落とさずに段差へ進入すると、タイヤにかかる負担も大きくなります。
同じ段差でも、空気が十分に入っているときには問題がなく、空気圧が低いときだけパンクすることもあります。
そのため、「いつも通っている場所だから大丈夫」とは限りません。
3.体重や荷物による負担
乗る方の体重や積んでいる荷物が増えるほど、タイヤへかかる負担は大きくなります。
特に、
通勤や通学で重い荷物を積んでいる
前かごや後ろかごに荷物を多く載せる
お子さまを乗せる電動アシスト自転車
二人乗り用のチャイルドシートを装着している
といった自転車は、空気圧不足の影響を受けやすくなります。
車体が重い電動アシスト自転車も、一般的な自転車よりタイヤへ負担がかかりやすいため、定期的な空気圧確認が重要です。
4.細いタイヤや高い空気圧を必要とする自転車
クロスバイクやロードバイクなど、比較的細いタイヤを使用する自転車では、空気圧の変化が乗り心地やパンクのしやすさに大きく影響します。
タイヤが細いほど、内部に入る空気の量も少なくなります。
そのため、少し空気が抜けただけでも、適正な空気圧を下回ってしまうことがあります。
スポーツ自転車では、タイヤ側面に表示された適正空気圧を確認し、それに合った空気入れを使うことが大切です。
リム打ちパンクの見分け方
次のような状況があれば、リム打ちパンクの可能性があります。
段差を越えた直後にパンクした
縁石へ乗り上げたあと空気が抜けた
ガラスや釘などを踏んだ記憶がない
タイヤに異物が刺さっていない
チューブに近い位置で二つの穴が開いている
空気圧が低い状態で走行していた
ただし、外からタイヤを見ただけでは、原因を断定できない場合があります。
タイヤの中には小さなガラス片や金属片が残っていることもありますし、リムテープのずれや劣化によってチューブが傷ついているケースもあります。
原因を確認せずにチューブの穴だけをふさいでも、タイヤ内部に異物が残っていれば、再びパンクする可能性があります。
MIDORIでは、チューブの穴だけでなく、タイヤの内側やリム、リムテープの状態まで確認して原因を判断しています。
リム打ちパンクを防ぐ方法
月に一度を目安に空気を補充する
最も効果的な予防方法は、適正な空気圧を維持することです。
自転車のタイヤは、乗っていなくても自然に空気が抜けていきます。
一般的な買い物用自転車や通学用自転車であれば、まずは月に一度を目安に空気を補充する習慣をつけることがおすすめです。
毎日乗る方や、荷物を多く積む方、電動アシスト自転車に乗っている方は、さらにこまめに確認すると安心です。
指で押して硬そうに感じても、実際には適正空気圧より低いことがあります。
タイヤ側面に空気圧の指定が書かれている場合は、その表示を確認しましょう。
段差の手前で速度を落とす
段差や縁石へ勢いよく進入すると、タイヤやチューブへ強い衝撃が加わります。
段差を完全に避けられない場合でも、手前で速度を落とすだけで衝撃を軽減できます。
特に空気圧が低いと感じるときは、そのまま走り続けず、早めに空気を補充してください。
タイヤの劣化も確認する
空気圧を適正に保っていても、タイヤが大きく摩耗していたり、ひび割れていたりすると、別の原因でパンクする可能性があります。
次のような状態が見られる場合は、タイヤ交換を検討する時期です。
接地面の溝が少なくなっている
タイヤ側面に細かなひび割れがある
内部の繊維やコードが見えている
タイヤが部分的に変形している
詳しい交換時期の判断方法は、こちらの記事で写真やイラストとともに解説しています。
【関連記事】自転車タイヤの交換時期は?摩耗・ひび割れ・変形の見分け方
リム打ちパンクをしたまま走るとどうなる?
パンクした状態でも、短い距離であれば走れそうに感じることがあります。
しかし、空気が抜けた状態で走行を続けると、チューブだけでなく、タイヤやホイールまで傷める可能性があります。
例えば、
タイヤの側面が裂ける
チューブが広い範囲で傷つく
リムが変形する
スポークへ強い負担がかかる
修理では対応できず、部品交換が必要になる
といったトラブルにつながることがあります。
最初はパンク修理だけで済んだはずが、走行を続けたことでタイヤやチューブの交換まで必要になるケースもあります。
パンクに気付いたら、無理に乗らず、安全な場所へ自転車を移動してください。
リム打ちパンクは修理できる?チューブ交換が必要?
リム打ちパンクであっても、穴が小さく、チューブ全体の状態が良ければ、パッチを使ったパンク修理で対応できる場合があります。
一方で、次のような状態ではチューブ交換をご提案することがあります。
穴や傷が大きい
二つの穴が離れていて、修理範囲が広い
チューブが裂けている
チューブ全体が劣化している
過去の修理跡が多い
バルブ付近が傷んでいる
どの方法が適しているかは、実際にタイヤとチューブを取り外して確認しなければ判断できません。
MIDORIでは、修理が可能な状態なのか、交換した方が今後安心して乗れる状態なのかをご説明したうえで作業を行っています。
パンク修理の価格や、チューブ交換になる場合の考え方については、こちらも参考にしてください。
【関連記事】自転車のパンク修理はいくら?料金の内訳と交換になるケース
→[パンク修理代金の記事URL]
パンクの原因を確認することが大切
パンク修理では、単にチューブの穴をふさぐだけでなく、なぜ穴が開いたのかを確認することが重要です。
異物が原因であれば、タイヤ内部に残ったガラスや金属片を取り除く必要があります。
リム打ちが原因であれば、空気圧不足や段差での走り方について見直すことで、再発を防ぎやすくなります。
タイヤの摩耗が原因であれば、パンク修理だけではなく、タイヤ交換が必要になることもあります。
MIDORIでは、作業内容だけでなく、自転車全体の状態や今後注意したい部分もお伝えしています。
修理時にどのような点を確認しているのかについては、修理カルテの記事でもご紹介しています。
【関連記事】MIDORIの自転車修理カルテ|修理した箇所と今後の注意点を見える化
まとめ
リム打ちパンクは、ガラスや釘を踏まなくても起こるパンクです。
タイヤの空気圧が不足した状態で段差や縁石を通過すると、チューブがリムと路面の間に挟まれ、穴が開いてしまうことがあります。
リム打ちパンクを防ぐためには、
月に一度を目安に空気を補充する
段差の手前で速度を落とす
荷物が多い自転車は、こまめに空気圧を確認する
タイヤの摩耗やひび割れも確認する
ことが大切です。
「最近、空気を入れた記憶がない」という方は、一度タイヤを確認してみてください。
定期的な空気補充は、リム打ちパンクを防ぐだけでなく、タイヤやチューブを長持ちさせ、ペダルを軽くすることにもつながります。
MIDORIからひとこと
「段差を越えた瞬間にパンクした」
「何も踏んでいないのに急に空気が抜けた」
このような場合は、リム打ちパンクの可能性があります。
MIDORIでは、単に穴をふさぐだけでなく、タイヤやチューブ、リムの状態を確認し、パンクした原因までできる限り調べています。
足利市周辺で自転車のパンクにお困りの際は、持ち込みの必要がないMIDORIの出張修理へお気軽にご相談ください。
出張修理の利用方法や、店舗へ持ち込む修理との違いについては、こちらの記事で解説しています。
【関連記事】自転車の出張修理とは?店舗への持ち込みとの違いを解説
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